Jazz For Tohoku

皆様、私はジャズドラマーの広瀬潤次です。

2011年3月11日の震災後、釜石市でボランティア活動をしていた
友人・池崎みきさんからの紹介で、
2011年6月5日、6日に私たちは釜石市と大槌町で被災された方たちへ
生のジャズの演奏を届けることができました。
そのときのメンバーはベースの高瀬裕、テナーサックスの岡淳、
ギターの西藤大信と私の4名でした。

私達は実際に津波の被害のあった場所を訪れ、
被災された方達やボランティアの方達と
直接お話をさせていただいたことで
その当時はこれからますます被災された皆様の心のケアということが
必要でかつ大事になるということを強く感じました。

また音楽を聴きに来てくださった被災された方達の
『音楽を聴いている間は辛い気持ちを忘れることができた』や
『震災後辛い気持ちしかなかった心が初めて楽しい気持ちになれた』
といったたくさんの声を忘れることができませんでした。

私達ミュージシャンは音楽と音楽を聴いてくださる方たちによって生かされているのだから、
音楽を通じて社会に何かお返しをしていくことが
我々の使命の一つなのではないかということで、
今回訪問したメンバー全員の意見が一致して、
この活動を長期的に継続して続けて行こうではないかということになりました。

そこでこの活動に『Jazz For Tohoku(ジャズ・フォー・東北)』と名前をつけ、
活動の報告や予定をお知らせするために、
を立ち上げました。

そして私達の長期的・継続的な活動のために
たくさんの方々からカンパ金を活動資金としてお預かりしています。
これはカンパ用の振込口座へのお振込いただいたものと、
高瀬裕、岡淳、広瀬潤次の日々のライブ活動にて
直接お手渡しいただいたものです。

そして私達は、岡淳さんのMOCK HILL RECORDS
先輩・友人のミュージシャン達の全面的な協力により
CD『Jazz For Tohoku』を完成させることができました。
2011年9月18日発売以降たくさんの方々にCDをご購入いただきました。
このCDの収益のすべてはJazz For Tohokuの活動資金に充てられています。
CDは私たちのライブでもご購入できますし、
岡淳さんのMOCK HILL RECORDS
でもご購入いただくことができます。
ありがとうございます

このJazz For Tohokuの活動はもちろん被災地の方達のために立ち上げた活動なのですが、
活動に関わる音楽家や活動を支えてくださる方達、資金を提供してくださるすべての人達に
何かを感じてもらえたらという想いでも続けています。
みんながこの活動から何かを感じてもっともっと日本全体のことを
世界全体のことを考えるようになってくれたならと思っています。
そして今の僕らの活動が必要でなくなった後、もしまたどこかで危機が起こっても
この活動に関わったみんながリーダーとなってその困難を乗り越えて行けたなら
この活動は成功したと言えるでしょう!

2014年2月現在、ジャズフォー東北は計37回の訪問演奏をすることができました。
これもひとえに応援してくださる皆様のおかげと感謝しています。ありがとうございます。
活動の内容は、活動報告のブログで見ることができます。
毎回手伝ってくださったミュージシャンの方たちに
感じるままに感想を書いていただいてます。

日々被災地の状況は少しづつ変化しています。
まだまだ復興という言葉には程遠い地域もたくさんあります。
放射性物質のため状況がより複雑な地域もあります。
私達はこの活動を、この活動が必要でなくなる日まで続けていこうと考えています。
日本の皆様が東北・関東の沿岸地域を少しでも忘れないでいてくださったら
本当に復興出来る日は近くにあるのではないかと思います。


Jazz For Tohoku 代表  広瀬潤次